相談「親が陰謀論に洗脳され、怪しい投資に手を出している」
相談者:男性 / 30代・茨城県
対象者:父親(60代)
「実家の父親が怪しい海外投資を始めたようで、同居している私の弟から相談を受けました。話を聞くと、父親はネットの陰謀論を信じきっているようで、とにかく投資によって資産を守らなければならないと思い込んでいるようです。」
「私は結婚を機に実家を出ており、年に数回、顔を見せに帰っています。今年も一度、実家に泊まっていたのですが、父からはそのような素振りは一切感じませんでした。」
「しかし、弟の話によると、2〜3年前にコロナウイルスが流行を始めた時期から、在宅で過ごすことが多くなり、そこでインターネット上の陰謀論に傾倒してしまったようだとのこと。当初は家族に対して荒唐無稽な話題をよく話していたそうですが、弟が面と向かって注意したことで大喧嘩となり、以後は特に話題に上がることもなかったとのこと。」
「そうした後ろめたさからか、私が実家を訪れても父は一切陰謀論の話をしなかったため、母も弟もすっかり忘れていたそうです。後から気づいた事なのですが、この時期もコソコソと情報収集を続けていたそうで、スマホでSNS等を通じて同じような仲間とやり取りをしていたようでした。」
「そして先月、父の退職金や貯金がごっそりとなくなっていることに家族が気付きました。慌ててどういうことか本人に問い詰めると『日本に大変なことが起こるため、資産を海外に逃した』とのこと。」
「弟が父から情報を聞き出そうとしましたが、過去の喧嘩の件もあり一切話してくれなかったようでした。後日、父の部屋から怪しい海外投資のパンフレットや名刺が出てきたため、おそらくそこが関係しているのだろうということはわかりました。」
「この段階で初めて、弟から私に相談があり事態を知ることとなりました。私は金融関係の仕事を行なっているため、弟が見せてきたパンフレットや書面を一目見ただけで詐欺ということに気付きました。」
「早速父に連絡し、弟から預かった情報をもとに、危険性や違法性が指摘される箇所について伝えたところ、父本人もある程度状況を納得したようでした。しかしプライドからか、決して投資が危険だということを認めずに、しまいには『そんな危険性があっても、俺が信じているから大丈夫』と言われ電話を切られてしまいました。」
「その後、家族がどれだけ説明を行なってもなしの礫で、返って陰謀論を支持するような状況だそうです。そこで初めて、私が取った説得方法は間違っていたのかもしれないと思い始めました。」
「現状として、家族が父からカードや印鑑を取り上げて、これ以上勝手にお金が使われないようガードしています。しかし、そのことが不満なようで、父は父で弁護士や警察などに『家族がおかしくなった』と相談しているようです。」
「弟から聞いた話ですが、先日も『通帳や印鑑を家族が盗んだと通報があった』と、突然家に警察が来たとのこと。もちろん事情を説明してことなきを得たのですが、このようなことが続くと家族にもストレスがかかるので心配しています。」
「こちらも様々な機関に相談を行いましたが、やはり投資先から資産を取り返すには、父本人が行動を起こす必要があり、家族としては困り果てている状況です。」
※相談内容を改変してご紹介させていただいております。実在の人物・団体とは一切関わりはありません。
今回の相談のポイントとは
- 父親がネットの陰謀論に傾倒してしまった
- その影響で怪しい海外投資を行なっている
- 逆に「家族がおかしくなった」と思い込まされている
- 早急に投資先から資産を回収したい
専門家回答「被害者のプライドを刺激しない解決法」
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同様のトラブルについて調査や実態究明を行っています
ご本人様以外でも、ご家族やご友人からの情報提供を募集しています。
当ページでご紹介したような、陰謀論を発端としたご家族の洗脳・マインドコントロール被害をお抱えの方は、私たちまで被害相談をお寄せください。
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