ライツリサーチでは、洗脳やマインドコントロールを悪用し行われる詐欺や宗教トラブルなど、様々な被害解決に向けてサポートを行っています。当ページでは、人を洗脳する人物とは一体どういう人間なのか、それによって起きる被害についてご紹介しています。

洗脳を解除するためには、周囲の人や説得を行う人が「誰が、なんのために洗脳を行なったのか」を把握する必要があります。そのため、加害者心理についてもある程度の理解が必要となります。

現在、洗脳やマインドコントロールについて同様のトラブルでお困りの方は、被害内容を併せて、専門家までご相談ください。

人を洗脳する人(加害者)は大きく分けて2種類

洗脳やマインドコントロールによって被害が生じている場合は、少なくとも加害者(人を洗脳する人)にとって利益が生じたり、洗脳を行う目的があります。また、その目的を果たすために、どのような洗脳を行われたのか、周囲が把握することが解決への鍵となります。

しかし、その目的や手段はトラブルによって異なるため、人を洗脳する人だからといって一概には言えませんが、そのため当ページでは、中でも加害者の心理パターンとして大きく二つに部類し、その傾向について解説しています。それが「意図的に人を洗脳する人」と「無意識で人を洗脳する人」となります。

1. 意図的に人を洗脳する人

金銭の利益など明確な目的があるケース

「意図的に人を洗脳する人物」については、詐欺や宗教トラブルに多く見られるタイプの加害者です。そのため、既に洗脳を受けていて、人に洗脳することを正しいと思い込んでいる加害者も、こうした部類に入ります。

このような動機の加害者の場合は、目に見える被害が生じるため分かりやすく判断することができます。例えば詐欺師による金銭的な搾取はこれにあたり、「最初から人を騙すために洗脳する」ためのテクニックとして洗脳が用いられていることが分かります。

意図的に人を洗脳する人の傾向としては、組織や複数のグループで行動していることが多く、その目的もある程度共有されていることが挙げられます。そのため、一人が複数人に洗脳やマインドコントロールを行うケースも見受けられます。

意図的に人を洗脳する人のトラブル例とは
・悪質なネットワークビジネス、ネズミ講などのマルチ商法トラブル
・詐欺事件(投資詐欺、結婚詐欺)
・宗教トラブル、悪質な占い、霊感商法
・ブラック企業トラブル
・パワハラ、モラハラ被害
・嫌がらせ被害

意図的に受けた洗脳を解除するには

このような被害の場合は、説得などのカウンセリングと並行し、実被害に対する法的な対処を行うことが望ましいとされています。被害者本人に被害を自覚さることと、お金や権利を取り戻すための現実的な手続きの両面での対処が必要です。

加えて、洗脳に至ってしまった根本的なトラブルの解決も必要です。
例えば「不安に漬け込まれて危険な宗教に加入してしまった」被害の場合は、被害者の持つ根本的な不安が改善されなければ、また同じような手口の洗脳を受けてしまう可能性があります。

そのため、被害解決後もご家族やカウンセラーなどの中長期的なサポートが必要となることがあります。

2. 無意識に人を洗脳する人

洗脳自体が目的で感情的な動機が多い

金銭や利益を目的とした洗脳ではなく、欲や感情的な面が動機となる洗脳被害については、人を洗脳する人自身が「洗脳を行なっている自覚がない」ことがあります。一見すると目に見えないような被害が多く見受けられ、具体例としてはハラスメント、いじめ、DV被害などが相当します。

またこのような事例における加害者は、洗脳を行なっている実感がないため、周りの人も被害に気付きにくい場合があるため注意が必要です。

無意識に人を洗脳する人に見られる特徴としては、基本的に単独で洗脳やマインドコントロールを行なっているため、一人が複数人に対して洗脳をしている様子はあまりありません。

無意識で人を洗脳する人のトラブル例とは
・恋愛関係のDV被害、共依存、ハラスメント被害
・家族間のDV被害、ハラスメント被害
・いじめトラブル
・悪質なネットワークビジネス、ネズミ講などのマルチ商法トラブル
・宗教トラブル

無意識に受けた洗脳を解除するには

暴力行為やハラスメント被害などは証拠が必要ですが、被害者が自ら被害を訴えることができないため、法的な対処が望めないケースも多いことが問題視されています。

そのため、被害者側の説得やケアを中心として、ある程度の時間をかけながら状態を改善していく必要があります。またその中で違法性が見受けられる行為があれば、証拠などを取得して然るべき訴求をすることが最善策です。

人に洗脳する人の特例「サイコパス」

上記のどれにも当てはまらないケースとして、サイコパス的な要因が見受けられるケースがあります。人を洗脳する人自身に何の目的や動機がなく、加えて利益も得ることもなく、ただの興味などで人をコントロールしたり洗脳するケースも稀に存在します。

このような加害者については法的な対処を行うことは難しいため、被害者側の説得により関係性の見直しやサポートが必要となります。

人を洗脳する人に見られる共通点とは

洗脳をするターゲットを選別している

人を洗脳する人も、無作為にターゲットを選んでいるわけではありません。
例えば意図的に人を洗脳する人は、「利益となりそうな人物」「人を信じ込みやすい人」を社会的地位やコミュニティを元に選別し、ターゲットとします。また無意識に人を洗脳する人では、「精神的に弱っている人」「家庭環境に問題があった人」などが被害に遭いやすく、自然とそういった人物に接近している様子が見受けられます。

また被害に遭いやすい人物像としてよく言われるのが、「プライドが高く頑固で、自分は絶対洗脳などされないと思い込んでいる人物」です。人を洗脳する人は、こうした人物像と自身の手口に合致する人を選んで洗脳を行う点が見受けられます。

一見するとカリスマ性があり良い人

人を洗脳する人についてよく挙げられるのが、一見すると人当たりが良く信用できそう、言動や行動にカリスマ性を感じるような人物です。加えてルックスが良かったり、社会的地位を持っている人物であることも少なくありません。

人を洗脳する人それぞれに独自のノウハウがある

ターゲットの選別と合わせて、そうした相手に効く洗脳の手口を、それぞれの加害者が持っている点も共通して見受けられます。例えばネズミ講などの詐欺トラブルでは「お金持ちだと思わせる」点や、恋愛関係でのDV被害などは「被害者のミスを理由に暴力を振るう」行為がこれにあたります。

逆に言えば加害者は、そういった手口が通用する相手を探しているわけで、同じ加害者でも被害を受けた人と受けなかった人が存在しています。

まとめ

人を洗脳する人にコントロールされないために

今回は、人を洗脳する人についての情報をご紹介しました。
今も昔も、大小様々な洗脳はどこでも起こっていますが、その手口を自らの私利私欲のため悪用したり、詐欺的な行為に使用することは非常に危険です。

また、現時点では洗脳によって実被害が出ていなくても、いつ人に洗脳する人によって危険な行為を取らされてしまうかわからないため、現在このような洗脳被害が見受けられる場合はすぐに専門家へご相談ください。