2023年2月、10代女性に対して「自分と性交しないと命は助からない」と6時間にわたる説伏をしわいせつな行為をしようとしたとして、自称占い師で女性数人と同居している70代の男が逮捕されました。男は以前にも同様の手口で女性の恐怖心を煽り、無理やり同居させようとした容疑で逮捕されたことがあったため、男と同居していた女性にも洗脳被害がある可能性が見られています。

このように、一夫多妻などを含む同居生活下には、深い洗脳・マインドコントロールが発生してしまうリスクが確認されています。

当ページでは洗脳・マインドコントロール被害や同トラブルの事例についてご紹介しています。これまでに行った調査やご相談を元にまとめていますので、もし現在同様の被害にお悩みの方がいらっしゃいましたら、当ページの内容を参考にご覧ください。

同居や一夫多妻など – 危険な洗脳・マインドコントロールの事例と特徴

同居を伴う洗脳被害は意外と身近にも

同居や一夫多妻などのトラブルは普段の生活ではあまり聞き馴染みがなく、時折、事件化して報道されると世間で大きな話題になるイメージがあるように思われますが、実際は昔から相談件数が多いトラブルの一つです。

具体的な例としては、実際には婚姻届を出さずに事実婚のような形で複数の男女が同居している事例や、自らを占い師と名乗り複数人を囲って生活している事例、暴力やハラスメントなので他人を支配して同居させている事例など、以前から全国各地よりご相談いただいております。

しかし、基本的には同居や一夫多妻生活にまで発展した洗脳状態に陥ってしまうと、その状況から自力で抜け出すことは困難とされています。そのため、被害は多く存在しているのに発覚がし辛い、解決まで至らないという危険なトラブルの性質を含んでいます。

洗脳やマインドコントロール被害の中でも危険度が高い

すでに、一夫多妻や同居まで発展しているケースにおいては、洗脳やマインドコントロール被害の中でも深刻な部類と言えます。

一般的に、加害者と被害者が生活を共にして同じ時間を共有するほど、洗脳やマインドコントロールが強力に作用してしまう性質があるためです。

また一夫多妻や他人との共同生活のような、普通では考えにくい生活環境に違和感を覚えずに受け入れている時点で、判断能力の低下などかなり危険な状況であるとも言えます。

さらに最も危険な状況として、外部から確認しにくい室内という環境から、監禁や軟禁、暴力、パワーハラスメント、モラルハラスメント、脅迫などの危険な状態に発展している可能性もあります。そのため、被害者が同居や一夫多妻など環境下にいる場合は、周りの方が一刻も早く解決への対処を行うことをお勧めしています。

どういった人が被害に遭いやすいか

これまでご相談・調査を行った洗脳・マインドコントロール被害に関するトラブルから、特に同居や一夫多妻などの問題において共通する、被害に遭われた人の状況などをご紹介します。

もし、以下の特徴がご自身やご家族、ご友人に見受けられる場合は、洗脳・マインドコントロールの影響を受けやすい、もしくはすでに受けている場合がございますので、ご注意ください。

精神的な病や疲労を抱えている

普段の生活の中で心身が疲弊してしまっている、精神的な病を抱えている方は、洗脳・マインドコントロールの影響を受けてしまうと大きなトラブルに発展してしまうリスクがあります。またそういった傾向の方を狙った、悪質な洗脳・マインドコントロールの手口も報告されています。

子育てや就職などの様々な理由で心身共に疲労している人は心の状態が不安定であり、他者から投げかけられる言葉に影響を受けやすい状態でもあります。その状況のターゲットを狙い、不安を煽るような言葉をかけたり焦りを感じさせるように仕向け、最後に現状を打破する名目で同居の誘いを行う手口が多く用いられています。

元々スピリチュアルや宗教などに依存傾向のある人

洗脳・マインドコントロール被害の加害者の中には、自身を「占い師」と名乗って近づいたり、同じ宗派の人、複数人でターゲットを囲って話を聞かせる、といった手口を用いるケースが見受けられます。

「神からのお告げを聞くことができる」「あなたの将来がわかる」などの理由で被害者に語りかけるため、元からスピリチュアルや宗教などに興味がある、そういった話を信じやすい人は、洗脳・マインドコントロール被害のターゲットになりやすい傾向があります。

無趣味、やりたいことがない

趣味や興味があるものが少なく、今やりたいと思えることがない傾向の人が、心の拠り所を求めるが故に洗脳・マインドコントロールの被害者になってしまうケースが存在します。

漠然と人生に対し虚無感を感じている人は、無意識のうちに熱中できるものを求めている場合があります。その追求心を悪用されてしまうと、やりがいを盾に加害者の得にしかならない活動をさせられたり、他者に利用させてしまう恐れがあります。

アルコールや薬物などに依存している

アルコールや薬物等に依存傾向が見られる人は、このような洗脳などの影響を受けやすい傾向があり、同居や一夫多妻生活の被害に遭いやすい傾向にあります。

洗脳・マインドコントロールトラブルにおいて洗脳状態に陥れる際に、ターゲットの判断能力を鈍らせる目的として、アルコールや薬物を利用するケースが多く存在します。そのため以前からそういった物に依存傾向がある人はそのハードルが低く、正常な思考力を奪われてしまうことによって、洗脳状態にされてしまう可能性が高いです。

よくある事例

危険な宗教による被害

カルト宗教と呼ばれる過激な宗教や、大きな宗教からが過去に分裂して生まれた小規模な宗教、また海外の宗教を悪用した洗脳・マインドコントロール被害にご注意ください。宗教的な教義や活動と洗脳・マインドコントロールを悪用する手法が結びつくと、大きなトラブルに発展しやすい傾向にあります。

また宗教的な教えや戒律を理由に、ターゲットを社会的な繋がり断絶させるために、無理やり結婚をさせたり他者と同居させるといった手口が存在します。これは、一般的な社会基準から距離を置かせて正常な判断力を低下させ、より強い洗脳状態に陥れることが目的と考えられます。

そういった場合は個人での対処は危険が伴い、問題解決は非常に困難です。正しい解決策や対処法は、被害者様の洗脳状況によって異なるため、第三者機関や専門家へご相談することをお勧めしています。

除霊、霊視、超能力を悪用した被害

超常現象や心霊的なワードを利用しターゲットに恐怖を感じさせることで、脅迫的に人を支配する事例は多く散見されています。

過去に報告された事例では、被害者に対してスピリチュアル的な内容で脅した後に「私は結界を張ることによってあなたを守ることが出来る」という文言で自宅に閉じ込めていたケースが存在します。他にもターゲットだけでなく、その家族全員に対しても「一緒の生活をしなければ守ることができない」と言い、強制的に同居していたケースも報告されています。

超常現象や心霊現象は実害がなくとも、スピリチュアル的な要素を信じやすい人であれば、信用したり過度に恐怖を感じます。そのため洗脳の加害者にとっては、こういったスピリチュアル面での脅迫は、非常に都合の良い手口であると考えられます。

占いを悪用した被害

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悪質な占いを用いた洗脳・マインドコントロール被害もまた、全国的にトラブル報告が後を絶えません。

よく見られるケースとしては、ターゲットについての占い結果に脅迫的な文言を使用して恐怖心を煽り、あたかも手を差し伸べるかのように見せて、実際には洗脳状態に陥れる手口です。

もちろん占い全てが悪質なものというわけではなく、気晴らしに占いで楽しんだり、占い結果を用いて自身の生活をより豊かにする方もいらっしゃいます。しかし上記のような、人の悩みや弱みに漬け込んで、恐怖で感情を揺さぶり、自身の都合の良い洗脳状態に陥れる悪質な占い師もいるのでご注意ください。

ヒーリング施術を騙った被害

危険なヒーリング施術とは、整体やマッサージなどではなく、波動やオーラなどでヒーリングをする施術を入り口として用いた洗脳・マインドコントロール被害です。

被害者は施術に通い続けるうちに次第と施術内容が過激なものへとエスカレートしていき、強い恐怖心やストレスといった負の感情と、施術師から褒められたり肯定された時の安堵の感情を交互に味わわされることで、洗脳状態にされるケースが多く報告されています。

さらには施術と称して同居を強要し、断ろうとするとガンが再発する、病気がもっと悪くなるなどといった文言で脅すパターンも見受けられます。

その他

上記で紹介した事例だけでなく、他にも様々な理由を用いて洗脳・マインドコントロール被害に関係した同居や一夫多妻トラブルの事例が存在します。

過去には、男が同居している複数の女性に対してDVを行い自身の支配できる環境においていた事例や、サイコパスの兆候が見られる人が加害者となり複数人と同居していた事例もあります。こういった個人間での洗脳トラブルも確認されており、非常に身近に潜む危険な問題となっています。

もしあなたの家族や同僚、友人などの周りの方が怪しい一夫多妻の生活をしている場合や、なぜか厳しい制限の下で生活をしているような状況が見受けられた場合は、一度専門家に相談などの何かしらの対応を取る必要があります。

まとめ

解決に必要なこととは

洗脳、マインドコントロール被害の事例の多くに共通する点として、被害者は”現在自分が置かれている状況がどれくらい危険か”を理解することができない点が挙げられます。

洗脳をかける側からの強い制限や暴力、日常的なハラスメント等は、被害者の判断能力を低下させ、より深い洗脳状況に陥れると考えられます。被害者がそのような深い洗脳状態から自力で抜け出せない場合は、周りの家族や同僚、友人などの第三者による手助けが必要となります。

また、洗脳トラブルによる被害は深い洗脳状態に陥ってしまうことで、後に洗脳が解消されたとしても本人は精神的な傷を負ってしまう、また最悪の場合は被害者とその周りの人の生死に関わる問題に発展する恐れがあります。

もしあなたのご家族や近しい人に変化が見受けられた場合や、怪しい同居や一夫多妻のような生活を送っている兆候が見られた場合は、すぐに解決実績のある専門家へご相談いただくことをお勧めしています。