【相談】「子供が自殺教唆を受けているかもしれない」

対象者：娘（20代）

「東京で一人暮らしをしている娘について、不安なことがあるのでご相談を差し上げました。就職先がいわゆるブラック企業だったようで、就職当初はかなり悩んでいる様子でした。しかし、1年ほどその仕事を続けている中で、愚痴の連絡も少なくなってきたため、仕事に慣れたのだろうと様子を見ていました。」

「そんなある日、LINEの家族グループに突然、娘から『私も○○さんといますぐ一緒に死にたい』という書き込みがされました。偶然通知で見かけてしまい驚いていると、娘はすぐにその書き込みを消去していました。」

「結局2〜3秒しか表示されなかったのですが、不安のあまりその文章を覚えていたため、同じ文章でネット検索を行うと、SNS上に全く同じ文言の投稿を発見しました。その投稿は、娘がLINEから投稿削除をしたのとほぼ同じ時間に書き込まれていたため、娘はSNSへの投稿とLINEを間違えたのだろう、と思いました。」

「おそらく娘のものであろうSNSアカウントを見て、ゾッとしました。『死にたい』『もう全て終わりにしたい』などの言葉で埋め尽くされており、明らかに尋常ではない様子だったのです。そして、娘が『○○さん』と呼んでいた人物もすぐ見つかりました。」

「その人物は、イラストで描かれた男性のアイコンで、娘の発言ほぼ全てに対して返信を行なっていました

。しかし、その内容が『早く楽になろう』『僕もいつ死んでもいいと思っている』『こんな世の中で生きている意味はない』など、娘に対する自殺教唆とも取れるような発言を繰り返していたのです。」

「唖然としていると、娘のアカウントが突然非公開アカウントとなりました。おそらく、家族グループに間違えて投稿をしたことから、自分のSNSアカウントが見つかってしまうと思ったのでしょう。しかし、相手の○○というアカウントは公開されているため、現在も娘に対して送っている文章は確認できる状況です。」

「その○○と名乗るアカウントを見ていると、明らかに洗脳やマインドコントロールのような、他人を誘導するための発言が見て取れました。あたかも自分が、弱っている人物の理解者であるかのように返答をし、最終的に自殺教唆的な発言を繰り返しています。」

「この一連の内容について、妻にも伝えたところ、半ばパニックとなってしまい、いますぐ娘に連絡をすると言い始めました。しかし、現在の状況では『アカウントが見てしまったのだけれど』などと連絡をしたら、娘がどのような行動に出るかわかりません。そのため、ひとまずはぐっと我慢をして様子を見ることにしました。」

「娘が○○さんと呼んでいる男性について、おそらくSNS上のみでの関係の人物かとは思います。交際相手ができたという話は聞いたことがないですし、もし近しい人間であれば、SNS上でのやり取りは行わないのではないか、という妻の意見です。」

「しかし、娘は『一緒に死にたい』と伝えるくらいには親密であるようで、いまだに連絡をとっている様子です。そしてこの男性は、娘以外にも、何人かに似たようなメッセージを送っており、とても危険な人物であることがわかりました。」

「一体どのような目的で、このような洗脳やマインドコントロールを行なっているのか不明ですが、少なくとも良くない目的であることは推察されます。そして内容が明らかに自殺教唆と取れるものであるため、一刻も早く、娘との関係を断ち切りたいと考えています。」

「ちなみに、警察の方に相談を行ったところ『これが娘さんのアカウントだという証拠はありますか？娘さんに直接連絡して聞いてみましょうか』と言われたので断りました。結局、何かあってからではない動けないようで困ってしまいました。」

「根本的な問題の解消については、娘が仕事を辞めてメンタル面での治療などを受ける必要があると思います。そのための最初の壁として、早急にこの男性を切り離す必要があると考えています。家族の立場から、どうにか打つ手立てはないのでしょうか。」