相談「友人から怪しいコンサルビジネスへの出資を求められた」

相談者:女性 / 20代・神奈川県

対象者:友人(20代・女性)

「大学時代からの友人に関する相談です。同じサークルで一番仲が良く、卒業後もSNSを介してつながっており、数ヶ月に一度会うような関係でした。」

「その友人は大学進学時に上京してきて、そのまま都内の会社に就職しています。半年ほど前に会った時は、お互いに会社の愚痴などを話していました。彼女は側から見ても向上心の強いタイプで、同期に負けじとガツガツ働いているようで、早く結果を出して出世したいとも語っていました。」

「つい先日、彼女からご飯に誘われたため会う機会があったのですが、そこで『前の会社を辞めたんだよね』という話をされました。あんなに頑張っていたのになぜ?と思ったのですが、彼女の話によると、コンサルタントとして独立し起業をする準備を進めているとのことでした。」

「そこから、自分のコンサル能力を有名人に褒められた話や、このプランがいかに先進的か、といった話をされました。そして最後に『今日呼んだ理由としては、その起業のための資金を援助してほしいと思っている』という内容を伝えられました。」

「向上心の塊のような彼女らしいな、と思ったのですが、急な話で困惑してしまい『話が早すぎない?本当に成功するの?』と若干否定的な反応を返してしまいました。すると彼女の表情が曇り『有名なコンサルタントについてもらう予定だから、失敗は絶対にあり得ない。そんなに信じられないなら、そのコンサルタントと一度会ってから資金援助を決めてほしい』と、半ば無理やり約束を取り付けられてしまいました。」

「後日、彼女とコンサルタントと私の3人で食事に行くことになりました。場所は港区にある、見るからに高級そうなお店でした。先に私と友人が店に到着し、コンサルタントの人を待つことになりました。軽く雑談をしていた最中に、友人の携帯に通知が来て、それに対して友人が慌てて返信する様子が目に入りました

。」

「その時に友人が送っていたメッセージが『見込みです。今日決着します』と言う内容でした。これは恐らく、私のことを、そのコンサルタントの人に伝えていて、今日何かしらの契約をさせられるのだと瞬時に悟り、本能的に(ヤバい、逃げなきゃ)と思いました。」

「案の定、そのメッセージを友人が送ってから数分で、コンサルタントを名乗る男性が店に現れました。それぞれ自己紹介をすると、私は自然と出口から遠い席に座らされました。開口一番に、そのコンサルタントの男性が『今、投資ってしてる?』と言う話題を投げかけてきました。」

「そこで聞いた話をかい摘むと、世の中には色々な投資があるが、個人起業家に投資をするとリターンが大きい。彼女(友人)のコンサル能力は天才的で、ビジネスは必ず成功する。今のうちに投資をするべきだ、と言う内容でした。」

「そもそも彼女の前職は一般的な事務で、彼女の提案するコンサルタントビジネスについても疑問点が多く、どれだけ説明を受けても不信感が募る一方でした。そのため、適当に『そうですね。考えておきます』と相槌をうち、その場をやり過ごそうと考えていました。

「しかし、友人から『明日、登記の手続きがある。今日しかチャンスはない』と言われ、コンサルタントの人からは『目の前のチャンスを逃す人生を送り続けるのか』と詰め寄られてしまいました。」

「結局押し切られる形で契約書のような書類にサインをし『必ず今日中に振り込む』と言う約束をさせられてしまいました。店を出てからすぐに、別の友人に電話をかけて相談したところ『絶対に詐欺だから振り込まない方がいい』と言われ、その通りにすることにしました。」

「そこから数時間、友人から鬼のように着信とメッセージが届き、無視を続けていると『○○(コンサルタント)さんに迷惑をかけるつもり?』『契約書があるんだから訴える』などの言葉に変わっていきました。」

「後日、警察の方に契約書を見せて相談をしたところ『払う必要は一切ない』と言われ、安心はしました。しかし少し落ち着くと、友人がこのような状態になってしまった事がショックで、とてもやるせない気持ちです。」

「友人のご両親にも何度かお会いしていて、とても良い方達なのですが、この件を報告しようかも悩んでいます。しかし、友人の豹変ぶりを見ていると、親からの説得も受け付けないのではとも思えます。できれば前のような性格の友人に戻ってほしいのですが……。」

※相談内容を改変してご紹介させていただいております。実在の人物・団体とは一切関わりはありません。

今回の相談のポイントとは

  • 大学時代の友人が突然会社を辞めて起業を始めた
  • コンサルタントを名乗る男性と親密な関係のようだ
  • 隠語を使って出資者を選別し契約を進めている
  • 元の友人に戻ってほしいと思っている

専門家からの回答

「洗脳によりご友人が『被害者であり加害者』となっている事例」

今回のご相談は、洗脳やマインドコントロールの手法が悪用され、ご友人の方が「被害者であり加害者」と言う立場になっている可能性が指摘されます。

 

恐らく、ご友人の方の心中には騙そうと言う悪意があるわけではないため、余計、説得などが難しい問題でもあります。こうした状況の場合、優先させるべき事項として「本人のプライドを傷つけずに、逃げ道を用意する」必要があります。具体的には、詐欺の加害者として責め立てるのではなく、被害者である自覚を持たせ、自主的に反省や弁済に取り組む方向へ誘導する必要があります。

そのためには、ビジネスや商法が詐欺である明確な根拠や、ご友人の方が信奉している人物(コンサルタント)に対する秘匿された情報を提示し…………続きを読む

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